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カテゴリー: スキー場総合

現在の状況です

現在までの状況を簡単にご説明させていただきます。

 

これまでお知らせいたしましたように、過去数年の厳しい気象状況によるマイナス部分からの脱却・回復に挑んだ2019/2020シーズンでしたが、現実的には過去経験の無い少雪で推移し、結果として一日も営業できない事態に陥りました。下越エリアでは5ヶ所のスキー場のうち4ヶ所がシーズンを通して営業できず、前代未聞のシーズンとなってしまったものです。

一昨年のバンクミーティングからはじまり多くの方々にお力添えいただき様々な手法での建て直しを計画協議してまいりました。公益性や地域貢献などを踏まえて前向きなお言葉を頂き、また別に並行して金融機関や企業・投資家の方との協議も行っていたものです。
しかしながら最も実行いただきたいと考えていた国による支援(=中~長期に亘って気象変動も耐えうるよう営業施策や仕組みの抜本的改革等)がシーズンインの時点でも折り合わず、まずは限界まで経費を削って営業準備を行い、営業を行うことで過去の負債に対処すべく収入を確保しながら走り続けるという選択となりました。シーズン前に企業や投資家、海外の旅行代理店などとも打ち合わせさせていただいたこともあり、シーズンイン後実際の営業/運営を見ていただく計画などもあったのですが、結果として雪不足で営業を開始できなかったことでこれも叶わず計画に綻びが生じることともなってしまいました。

 

これまで、当然のように経営計画はスキー場事業の拡大が前提であり様々な施策を講じ、異常気象を除けば徐々に効果も現れていました。
しかし我々を取り巻く環境の変化、極端な気象条件などにより前提条件も変更する必要がありました。

暖冬も含めた平均的な気象条件でキャッシュフローを生み出すべくスキー場事業内の各部門について新規の取り組みや経費の見直し精査などを講じる計画でスタートしたものの降雪が遅れ年末年始に間に合わず、正月明けからの営業での数値を試算することに。
更にその後も降雪はわずかであり、過去最も営業開始が遅かったのは1月13日だったのですがこの時点で少しはあった積雪は融けて無雪の状態となってしまいました。週末だけで数千人の来場もあるスキー場事業では、営業可否はゼロか100かということになり大打撃となります。一日も早く営業を開始したいとそれでも雪を待ちわびながら計画上の数値を幾度も変更し、2月上旬からであっても営業したほうが得策であると試算していましたが・・・結局2月に入っても雪は増えず、営業断念の決断をせねばならない状況となりました。

一日も営業できなかったという事実は非常に大きく、「あり得ないと思っていたが今後も起こり得る」と捉えられることになってしまい、それはイコールすべての計画を見直すことであり、考え方をゼロから再構築することが必須ともなりました。

 

この間に県による少雪緊急対策施策なども打ち出されたものの、決まりがあるから即実行できるというものでもなく簡単ではありませんでした。
更にここで新型コロナの問題が急速に拡大し、関係機関では物理的にも窓口対応が煩雑化、様々な形でご協力いただいていた企業自身の課題の顕在化なども想定外となりました。

個人・企業を問わず様々なアイデアや事例紹介なども多くいただきこれをとりまとめ、これまでと違いスキー場事業は通年事業の中に位置付ける計画立案に尽力しました。この過程でメールやメッセンジャーなどで多くのことをお教えいただきました皆様には深く感謝しております。

 

3月末に村長ともお会いし、通年事業化に向けての考えなどをお話させていただきました。この中で、実現性の精査、協力・バックアップ体制のについて4月中にこれをまとめるように要請されております。

 

これまで様々な想定外のことも生じ簡単なチャレンジではありません。しかし、これまで「あきらめないでほしい」という励ましを多くいただき、同じく「あきらめず企業としての責任も全うしたい」と強く思っています。中には「そこまで苦労することはない」「別の方法で戦うべき」などのお言葉もいただきましたが、限界まで努力を続ける所存です。

現状のご報告です

新聞記事のインパクトが大きく、皆様にはご心配をおかけしています。
中途半端な情報をお伝えするよりもまずは結果を出すことを最優先でとも考えていましたが、沈黙を守ることにより誤解を与えたり尾ひれのついたうわさが一人歩きするというようなこともあるため、現状を踏まえてご説明いたします。
長文となりますのでご興味のある方のみお読みください。

 

まず、スキー場の施設について。
スキー場施設は過去村に寄付しており、土地とあわせて村からお借りするかたちとなっており、契約上双方からの申し出が無ければ自動延長するということとなっていました。
先般私どもが説明を受け文書をいただいた内容は、
・諸般の事情で自動延長をやめたい。
・使用貸借が必要となれば改めて契約する。
ということでした。

これに対し、私どもは現在も新たな手法での事業再編に挑む努力を継続しているものです。

 

過去数年、降らなさすぎと降りすぎという極端な状況もあり、昨年より新たな経営施策などを準備し関係機関と折衝を続け様々なハードルを乗り越えようとしていましたがこれには本シーズンの営業が前提であったことは当然です。
今季は年末年始雪が無く営業開始できず、その時点での予報でも少雪での推移が心配されたため少雪状態での最低限の営業準備から営業を開始し売上を確保、雪が本格的になるにつれ徐々に拡大していく予定で準備を開始しました。これには多くの方々からのご協力・ご支援を受けておりましたが、誰もが当然のように「例え遅れが生じても雪は降り営業が開始できる」と考えていたものです。また、お客様からの応援のお気持ちも多く頂戴しこの時点では団体予約や学校事業のご予約も昨年以上頂戴しておりました。

それまで政府系金融機関と協議していた大規模な計画が結果的にシーズンインに間に合わなかったことから、我々としては営業施策の見直し、新たなスキームの立案などを講じシーズン開始遅れを取り戻す方策と、動きながらその後の事業展開構築を計画していたものです。これまでご迷惑をおかけした取引業者様や従業員の方々などに企業責任を全うするためにも営業を継続し次につなげることを最優先とし行動しました。
しかし降雪は少し降っては溶け、また少し降り・・・の繰り返しとなり、最終的にはあとひと降りと言う状態となった日数ですらシーズン中で合計5日間程度でした。
当初計画の「12月下旬には営業開始」から「年末年始休暇中に開始」、そして「成人の日頃には開始」、さらに「1月下旬までに開始」と何度も計画変更・数値試算見直しを余儀なくされ、2月に入ってからは「雪が積もったとしてその後何日消えずに保てるか」も想定せねばならない状況となりました。
この間には開始を待っていただいていた季節雇用の方々をいつまでも待たせることはできないという現実や、営業開始による収益をあてにしてこそご協力いただいた関係先の方々の目論見も狂うこととなるなど徐々に問題も生じました。
そして本来降雪が多くある2月上旬も積雪が増えることは無く、結果として2月15日にはその後の予報も勘案して営業不可という決断を下さなければならなくなったものです。実際、その後もたまに雪は降ったものの本日までで最大積雪はせいぜい10cm程度でありました。
スキー場開業以来これまでも暖冬少雪シーズンがありましたが、これを含んだ数値でも営業日平均積雪量は151cm・最大積雪量記録は平均240cmだったものが、今季は平均すると5cm未満・最大日で30cmとまったく想定外となったものです。

 

営業準備にご協力いただいた企業の方、機械の点検整備など準備を手伝っていただいた方、シーズンを心待ちになさっていた方々の期待にお応えできない残念な結果となりました。
2月後半以降は一旦仕入れさせていただいた食材や売店棚に準備した商品、自販機に用意した飲料などを再び片付け返品する作業などで協力企業様にも不毛な作業を強いることとなりましたことは大変申し訳なく思っています。

 

今年の「雪が降らず1日も営業できなかった」ことは初めての経験であり、我々は「特殊な気候」であってあくまでも異常と思いたいところですが、この現実はまわりからは「今後も全く降らないことは有り得る」と捉えられますし我々もこの現実を踏まえなければなりません。
この中で、計画自体を「メインであるスキー場事業について気象条件で年によって増減があっても」という観点から「年間を通して活きる事業の中にスキー場もあり、雪が安定すればスキー場部門で高い効果がプラスされる」と組み立てを変えるべきとなり、この構築に臨むこととなりました。

 

この数年間異常気象によって非常につらい状況となりましたが、地方自治における財政が厳しいことも現実であり、自立して経営を安定させる取り組みが必須です。
メインバンクはもとより別の金融機関や政府系金融機関、企業などとも協議をさせていただいたところでありますが、今年の雪の状況は大きく計画を見直さねばならないことにつながりました。国や県による少雪対策融資なども用意されたものの、仕組みがあるから利用できるというわけでもなく、当然融資には回収見込みが問われます。これを踏まえて「これなら大丈夫」という計画が必要であるということになります。この気象状況を経験したうえでは「チャレンジ」は認められないのが現実です。

 

お客様を含め様々な方や企業から「何か協力したい」とのありがたいお申し出や前向きなご提案も頂戴し、そのひとつひとつを精査検証し組み立てております。

昨シーズン終了後、本当に多くの皆様からの応援メッセージを頂戴しました。また、営業準備時期にはなんとしても営業継続をと格別のご配慮をいただいた取引先企業様もありました。
そのおかげもあり、シーズン前に2万人の集客を有するプレシーズンイベントでのアンケートでは今年も「行きたいスキー場」ランキングで1位という結果をいただきました。これを糧に限界まで努力を続けてきましたがこのタイミングでの今季の暖冬は衝撃が大きいものとなってしまいました。

 

地方財政における収入源は、地方税の他に国/県からの地方交付税、国庫支出金などが多くを占めます。限りある歳入に対する歳出を抑える努力をされるのは当然と言えます。
かたや、我々のように観光に携わる民間企業は、地域にお金を循環させることも大きな目的です。
通常のシーズンで年間4~5万人を超える村外からの来場者様からの売上をお預かりして人件費や仕入れ費用として地域に流すことには大きな意義があると考えてきました。結果としてこの流れが税収増にもつながり地方財政においても住民税などによる歳入拡大や、地域に様々な経済効果を波及するという考えです。
昨今の新型コロナによる世界的な経済疲弊に見られるように、お金が循環する/しないということが経済に及ぼす影響は非常に大きなものであり、このなかなか目に見えない効果に鑑みて側面から地域経済に寄与すべきという考えを持ち続けています。
この村の年間観光来場のうちスキー場来場は約10%で推移してきました。実際にはハイキング/登山/その他で全体の約30%を占め、日帰り温泉が約35%です。収入/支出としての規模では、ほぼ同水準の割合10%程度を占める温泉旅館に次いで大きいと考えています。
一昔前にやはり暖冬少雪で非常に厳しいシーズンの年に「スキー場自体が赤字でも多額に発生した費用はまわりまわって地域自体にはプラスに働く」と慰められたことがありました。この言葉がそのまま正しいとは思いませんが、このようなことも考えながら、とにかく今は何よりも優先してかたち/しくみをつくっていければと。

 

本来、観光事業・レジャー産業は投資や広告宣伝ができる体力が重要だと思います。最低限の費用で最低限の利益を生むことは現実には困難で、これを知恵と工夫で補うにも限界があります。
異常気象となる以前には場内美化や機器更新など、利益の社内留保より次シーズンの誘客増につなげることを優先して可能な限りの投資や広告宣伝を費やし、結果としてナイター無しでは4万人が限界といわれた来場は約6万3千人まで回復したものの、ここ数年間は不確定要素である気象条件の悪化でこれを活かすことができず、複数年続くと更なる攻めの体制が取れないという悪循環で体力不足を痛感させられることとなりました。ハ○キルーペのように認知度の低い状態から一気に100億円の広告を投じ極端な利益体質に転換するようなまねはできませんが、必要な投資なども含め様々な可能性をさぐりながら持続可能なモデルを作り上げたいと努力しております。

いずれにせよ時間はタイトですが、現在ご相談申し上げている金融機関様や企業様以外にも「こんなことが考えられる」「こんなことをやりたい」などご教示いただければ急ぎ検討に加えることができるかもしれませんのでよろしくお願いいたします。

※ 本シーズンの営業は断念させていただきます

★重要なお知らせ★

 

本日2月15日、今シーズンの営業を断念(終了)せざるを得ないと決断いたしました。

オープンをお待ち頂いておりました皆様には大変ご迷惑をお掛けすることとなり、心よりお詫び申し上げます。

 

本シーズンは暖冬少雪で始まり、ここまで未曾有の気象条件となっております。

当スキー場では開場以来30有余年営業できなかったシーズンは一度もありませんでした。営業開始が遅れたシーズンは何度か経験したものの、開始後は大雪になるパターンも多かったこともあって「我慢して待たなければ」という状況が続きました。

しかし、降りそうな予報に期待しては裏切られを繰り返しながらあっという間にファミリーの方々にとってハイシーズンとなる2月を迎え、はや中旬となっています。

 

2月に入ってからは強い寒波の襲来予報に大いに期待し、営業規模を縮小してでも1ヶ月超の営業期間を想定しました。しかしながら結果としてはこの地域では雲の流れが薄く積雪につながらず、もうひと降りあればという状況が続くうちに寒波は去り、特に12日以降は途中暖かい雨が降ったこともあって予想以上に融雪が進行しました。

本日15日も気温は9℃まで上昇、昨日と今日は異常な早さで雪解けが進みゲレンデの風景が一変することとなっています。地温が下がっていないことや積雪が層にならず一気に積もった雪であったことから減る速さも予想をはるかに超えてしまいました。

下地がまた無くなったいま、今後の降雪を期待して待つことは現実的ではありませんし、ハイシーズンを逃してもただ待つだけということはリスクが高すぎるという判断もあります。

忸怩たる思いの中ではありますが、このような状況では諦めざるを得ず、この上なく残念ではありますが決断しなければならないタイミングとなったものです。

 

ここ数年間は「降らなさすぎ」「降りすぎ」などに翻弄され非常に厳しい道を歩んでおります。関係内外の皆様にご協力・応援いただきながら「仕切り直しのシーズン」に向けてまい進してまいりましたがそのスタートラインに着くことができないこととなってしまいました。

昨年来、新たなスキームの準備・転換も含めて関係機関との協議ご相談等も継続し経営環境の変化に対応しようと尽力しておりますが、本シーズンの影響はこれにも大きく影を落としつつあります。しかしながら、この事業が地域にとって、雪国新潟にとって必要であるという意識は変わらず強く持って努力を続けます。

 

最後になりましたが、シーズン前から大勢の皆様から励ましのメール・応援メッセージを頂戴しておりましたこと、この場をお借りして心より御礼申し上げます。

皆様からのお声は私どもの力になりました。さまざまな施策ご提案をいただきましたことも参考となりました。今後とも皆様と我々の思いをかたちにできるよう努力を続けてまいりますので、引き続きご指導・ご協力のほどお願い申し上げます。

 

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※本日2月15日16時現在のゲレンデです。一昨日の朝は「薄い部分に地肌が見えそうだ」という程度だったのですが・・・。

 

2月10日16時現在の状況。積雪量変わらずです・・・

2月10日16時現在の様子です。

今朝の新雪は5cm弱。降る予報はなかなか当たりません。未だ積雪30cmをいったりきたり・・・。

センター前の階段はまだ一番下の段が出ています。

ゲレンデは一面銀世界ですが、少し掘ってみるとこのように地肌が。今年の雪は駐車場から山腹辺りまでほとんど量が変わりません。

今日は昼まで青空。午後から時々雪。16時、晴れて小雪が舞っています。

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昨年2月上旬と今日の比較。

上は昨年、下が今日です。例年入り口の高さまでゲレンデを掘る作業も多いのですが・・・ご覧のとおりです。

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駐車場からのエントランス。

左が昨年、右が今日です。

屋根の雪が落ちることもあって窓の高さを超えると何度も掘り下げますが・・・

屋根から落ちた雪ですらほんの小さな山にしかなっていません。

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追い討ちをかけるように今後の気温上昇予報です(泣)

この後積もるのか、減るのか、積もったとしてどこまで消えずに保てるのか、・・・・・・

また、経験上この雪は溶け出すと早いと感じています。

・・・・・・オーバーヒート、頭のてっぺんから湯気が・・・

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多くのお客様から温かいお言葉をかけていただき、本当に申し訳ない気持ちで一杯です。

T市のHさん、先ほどは差し入れまで頂きありがとうございました。元気出ました!

積もりそうで積もりません

週末に向けての降雪予報で「やっと!」と期待されていた方も多いと思います

この2日間、これまで降らなかった分が一気に?という感じのようでしたが、現状積雪量は自然積雪で平均15cm程度、今回は里雪型?で、上に行けば多く積もったという感じでもありません。

現状この積雪量ではこの週末の営業は不可能です。

現在出ている最新の予報では、今日はこの後の降雪は見込めず、日が変わってから再び雪になるということです。

 

最強寒波・・・結果としてその恩恵は少ないままです。

今年の少雪は全国的な傾向で推移し、新潟県でも多くのスキー場が悲鳴を上げ・・・2月に入ってやっと本来の冬の様相に。

エリアによっては本当に大雪となったようですがここ下越は、感覚的にはあくまでも平年並みの数日間。

下地があれば冷えて雪質も良く、“今日も新雪!”なのでしょうがゼロからの(それ以下ですね、ぬかるみの上からなので)スタートではこの量ではまだまだ不足です。

センター前ゲレンデ。一昨日の風で薄い部分(風で雪が飛ばされた部分)では5cm~10cm、平均して15cm程度です。

夜明け前はマイナス7℃近くまで冷えており、8時過ぎでもマイナス5℃!午前中は雪予報が出ていたのですがなぜか青空が拡がっています・・・

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一面雪景色で遠目には万全にも見えますが・・・

この量ではちょっと歩くだけでまだ地表が・・・地面が出たところに陽が差すと一気に溶け始めてしまいます。

これではスノーモービルですら坂では雪をかいて耕してしまうことに・・・。

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今朝のエントランスです。例年は毎朝のように数人がかりで雪かきをしなければなりません・・・が、

今シーズンは雪かきの必要が無いまま2月に。いつもだと雪を投げる場所が高くなりすぎて何度も重機で崩すのですが。

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雪雲の流れかちょっとした標高の差か、過去“雪が少なめのシーズン”も、「セーフラインよりギリギリ上」で推移してきたことが多かったとも思います。

が、今シーズンはこの時期になっても「ギリギリ届かない、ちょっとした差なのに!」というところから抜け出せないという初めての本当につらい経験です。

 

軽い雪ですが再び雪景色に

ここのところ、白くなっては消えてまた白くなっての繰り返しでした。

昨日も朝は駐車場も白くなってたのが午後には溶けて真っ黒に・・・そして夜半からまた静かに雪が降り始め・・・。

夜間全く風が無かったこともあって、朝までにふわっとした軽い雪がスキーセンター前で10cmちょっと積もっています。

ただ本当に軽い雪で屋根からドサッと落ちることもなく、長靴で歩くとやはりぬかるんだ地表まで一気に沈むような、手で押すだけで10cmが2~3cmまで圧縮してしまう綿菓子のような雪です。

粒の大きい重い雪で下地が固まらないと、ですね。

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見た目はイイ感じに見えるのですが。

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今日は日中はほとんど降らず、夜から明日または明後日にかけて寒波襲来、雪予報です。明日は暴風雪予報も出ていますが強風となりませんように。

 

2月です・・・雪は降っています

2月1日AM11時の様子です。

昨夜半結構良い降りになっていたので、「予報は最大5cmだけどもっと積もるのではないか?」とも考えたりしていましたが・・・結果、平均5cmがやっとでした。

ゲレンデ下部では“白く見えるが長靴の足跡は地表”といった具合です。

午前中も降ったり止んだりですが朝からなかなか景色は変わらず。

2020020110

 

2月1日時点の積雪量は過去10年平均だと207cm。

開始が記録的に遅れた2016と2017シーズンもこの時期には150cm以上は積もっていたんです。

今までだと2月1週以降どんどん積雪が増えるパターンが結構あったんですが今後はどうでしょう・・・

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特にスキー場関係者を中心に閲覧回数が異常に高くなっているのではないかと思われる各種気象予報サイト。

その中でウェザーニュースさんの予報はこんな感じです。

大きな雪ダルマに化けてくれると良いのですが。

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シーズン券/前売り券の対応に関しまして

本当に前代未聞の異常な気象です。
このスキー場ができて33年経ちますが、今まで少雪は何度も経験したものの、まさか1月下旬になっても営業できないなんてことはもちろん、この時期このような天候は想定外のことです。
過去営業開始が最も遅れたのは3年前の2016-2017シーズンだったのですが、これまでは遅れたシーズンは一気にドカ雪というケースが多々ありました、が、今年はその気配もなかなか現れません。

 

★シーズンパスや前売りチケットをお買い求めいただいた皆様に

 

シーズンを楽しみに待ち続けていただいている皆様におかれましても相当なフラストレーションをお抱えのことと思います。
我々としてもかつて経験の無い事態であり、スタッフ一同慎重に協議いたしました結果、以下の対応とさせていただきたく存じます。

 

ご購入いただきました本シーズンのシーズンパスならびに前売り1日券につきましては、
次シーズンも有効とさせていただきます。(現時点では営業開始見込みが立たない状況ですが営業が開始できればもちろん本シーズンも御利用いただけます)
詳しくは公式ホームページの「最新の話題とお知らせ」をご覧ください。
以下が本件判断に至った経緯です。

 

①ホームページにおいて毎日情報を更新しておりますが、現在のゲレンデは「積雪ほぼゼロ」の状況です。
②週間予報では今週火曜日と金曜以降に雪マークも出ていますが、「時々雪」程度であり大雪予報とはなっていません。
※この状況から、1月中に営業できる可能性は極めて低いと考えております。

 

③1月24日に気象庁から発表された3ヶ月予報において、2月については
1)天候:平年に比べ曇りや雪または雨の日が少ないと思われる
2)気温:北・東・西日本で高い確率50%
3)降水量:北・東日本日本海側で平年並または少ない確率40%
と記されています。
もちろん予報は予報、これまで当たらなかったことも修正されたこともありますが、根拠のあるプロの予報をまるっきり疑ってかかることはできません。
※この状況は、営業方針・経営方針にも関わる事態でもあります。
ここ数年悪い気象条件が続いたため、感覚的には「そろそろまともな、もしかしたら大雪のシーズンになるか」と期待もしていたのですが・・・
2016シーズン、2017シーズンの2年続いた降雪遅れの後、2018シーズンは降りすぎ、昨2019シーズンは降らなさすぎ、と、大きなハンデを蓄積してしまっての仕切りなおしの2020シーズンのはずでした。
いくつもの課題に挑みながらギリギリの状態で準備を行ってまいりましたが、12月にもなかなか雪が降らず、年末前には「早くて年始の休暇終了ごろに一部営業可能となるかも」と覚悟しなければならなくなり、その後も降雪状況が一向に好転しない日々が続くこととなりました。
何度も何度も計画を変更し、対応作業に追われ、毎朝毎朝夜が明けたゲレンデの景色にがっかりし・・・

当初クリスマス前には営業開始という前提の計画が駄目になり、年末年始延々デスクワークで年始休暇後に営業開始した場合の修正計画に変更、その後これも意味を為さなくなり、毎週のようにシミュレーションやデータ分析にてどうやってカバーできるかなどに悩み挑み続けていました。
しかし、大寒を過ぎ本来ならば最も雪が多い時期に無雪状態で突入。

 

どのスキー場でも同じ悩みを抱えていることと思いますが、採算がとれるか、体力は持つのか、お客様はまだ動いていただけるのか、といったことを慎重に考えなければならなくなっています。雇用や仕入れなどへの影響も多大です。
様々な選択肢をひとつひとつ真剣に考えなければなりませんし、場合によっては「ある時期までこの状況が続けば今シーズンの営業をあきらめる」ことや、「最低限の縮小営業」などもその選択肢のひとつとなってしまいます。

 

など、明るい雪景色の無い冬はついつい暗いことに悩んでしまいますが・・・

 

諸作業にデータをひも解いている中で「ん?」と感じたことがありました。
地球温暖化問題は確かに大きな問題ですが、個人的にはこの気象変動は温暖化というより「良くも悪くも異常が多い」昨今の状況だと思ってきました。
気象庁のデータは素晴らしく、全国の観測地点での膨大な過去データが公表されています。
この地域では山ではなく中心街の「下関」での観測データですが、これをグラフ化してみると以下のようになります。
年ごとの冬季間降雪量の累積数値と、最も積もった日の積雪量のグラフです。

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どんどん右肩下がりに雪が減っているわけではなく、大きな波があることがわかります。
極端に雪が少なかったのが1993年と14年後の2007年、そしてそれから13年後の今年2020年。なんとなく周期に見えますし、もっといえば大きなM字の繰り返しにも見えます。
あくまでもオカルトチックな話ですが・・・。この谷を越えるとしばらく降るんじゃ無いですか!?

 

ただ、今日現在の下関での累積降雪量(2019年11月1日-2020年1月26日)は29cm。

平年値の286cmに比してたったの10%・・・・・・ショックです。

たった一日でゲレンデが・・・

異常な冬です。

昨日から土砂降りが続きゲレンデ下部はたった一日で写真のような状態に・・・。

我々にとってもこんなことは初めての経験です。他のスキー場の方とお話させていただいたりしますが、多くのスキー場が悲鳴を上げています。

お客様からも、「天気には勝てないししょうがないよね、頑張って」とのお声もいただくものの・・・、

子どもたちの参加率が上がり少しずつ裾野が拡がって来たこのエリアのお客様のモチベーションが下がらなければ良いのですが。

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現時点での予報(今夜半から一週間)はこのようなものとなっています。

もちろん突然変わることも多々ありますが、このまま予報どおりですと3連休も積雪が期待できない状況です。

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今シーズンに向けては、体力・知力を限界まで使って準備をして来ましたが、このような過去最悪の気象条件になるとは・・・。

営業準備には効率を考えながら作業を行い、積雪予想で営業開始が読めてきた段階で一気に動きたいと我慢しているのですが・・・未だ我満が延々続いています。

シーズン計画なども見直しながら、逐次状況や対応をご案内させていただきます。

 

1月5日8時現在の状況です

【1月5日8時現在の状況です】

昨日の日中は時々雪にもなっていましたが、夕方には駐車場の雪も溶けてしまい・・・やっと日暮れから徐々に雪となりました。

24時をまわった頃から一時強めに降ったこともあり、ご覧のようにまた一面美しい雪景色に!・・・なったものの・・・

夜明け前に雪は止み、積雪量としてはスキーセンター前で20cm前後にとどまっています。

地面が凍っていない上の積雪という事もありまだまだ足りない状況です。

このスキーセンター前で、整備前の自然積雪量として少なくとも40cm以上が営業に向けて必要な積雪量なんです。

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