本日3月25日にて2017-2018シーズンを終了させていただきました。
シーズン中は多くのお客様にご来場いただきありがとうございました。
過去2シーズンが極端な少雪に見舞われたために一抹の不安はあったものの、本シーズンはスタートこそギリギリの雪量でしたがその後の大雪もあり、本日最終日まで全コース安全に滑走いただける状態で無事シーズンを終えることができました。
とはいえ、厳しいシーズンでもありました。
1月の豪雪は新潟市内を雪で埋め尽くし、お客様からは「家から出られない」という声を多く聞きました。交通網のマヒや事故も多く、皆様もさぞお疲れになったことと思います。スキー場は大雪には慣れているものの、駐車場の除雪やゲレンデ圧雪が追いつかない日も多くありました。
また、強風にこれほど悩まされたシーズンも記憶にありません。今シーズンはちょうど雪雲の通り道になることが多く、雪はありがたいのですが暴風を伴う場合が多く、せっかくご来場いただいたのにリフト運行ができないことも多く生じました。例年と異なる風向きや風速により全リフト運休=クローズとなる日もシーズン中に8日間と、過去最大日数を数えることとなりました。過去に遡ってもシーズン中のクローズはゼロのシーズンのほうが多いのですが・・・。
そして悪天候は週末に重なり続け、特にファミリーの方々は外で遊ぶチャンスを逃すことにもつながったかと残念に感じるところです。
2月後半から、今度は雪が降らなくなり好天に恵まれる日が多くなりました。春分の日こそ暴風雨となってしまいましたが、3月は春スキー/スノーボードを存分にお楽しみいただけた日も多かったかと思います。我々も「天気さえ良ければこんなに来ていただけるんだ」と感じることも多くあり、ある意味ほっとしたものです。
わかぶな高原スキー場は30周年という節目のシーズンでした。
30歳以下の方は生まれたときからこのスキー場があったと考えると長い歴史なのかもしれませんね。実際に「スキー場ができたときには独身だったけど今は孫と一緒に遊びに来ている」というお客様もいらっしゃいます。
開業以来、バブル崩壊や経済不安による消費低迷、スキー離れや大きな震災など、ネガティブな要素も多くありました。
しかし我々は、雪国文化のすばらしさ、偉大さを知っています。ウィンタースポーツに携わる者が努力を止めてしまうと文化が廃れるかもしれません。雪国地域のこどもたちには「また寒くてつらい冬が来る」ではなく、「待ちに待った冬がやってくる」と思ってほしいんです。
こどもたちには大人になったときに、「雪国がふるさとでいいだろう」と自慢してほしいですね。
お客様にとっては、自然や文化、人に触れ合う場、健康に体を動かす場として重要な場所だと考えていますし、我々サイドでは、スタッフひとりひとりがお客様を喜ばせる楽しさ、知恵と工夫、地域に貢献する自負などを感じ成長できる場だと感謝しています。
30年間非常に多くのスタッフに従事していただき、例えば高校生のアルバイトだけでも数百人が巣立っていきました。いつのまにか大人になっていて、こどもと一緒に遊びに来てくれたりしますが、「スキー場での経験がその後役立った」と言われるとやはり大きい喜びを感じます。
30年間走り続けてきましたが、まだまだやりたいこと、やれること、足りないことはたくさんあるでしょう。
もっともっと皆さんにスキースノーボードを楽しんでいただき、我々を後押ししていただければと思います!
最後になりましたが、関川村はじめ地域の方々のご協力に、そして何よりもご来場いただきましたお客様に心から感謝いたします。
また冬にお会いできることを楽しみにしております。
2018年3月25日
わかぶな高原スキー場