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シーズン券/前売り券の対応に関しまして

本当に前代未聞の異常な気象です。
このスキー場ができて33年経ちますが、今まで少雪は何度も経験したものの、まさか1月下旬になっても営業できないなんてことはもちろん、この時期このような天候は想定外のことです。
過去営業開始が最も遅れたのは3年前の2016-2017シーズンだったのですが、これまでは遅れたシーズンは一気にドカ雪というケースが多々ありました、が、今年はその気配もなかなか現れません。

 

★シーズンパスや前売りチケットをお買い求めいただいた皆様に

 

シーズンを楽しみに待ち続けていただいている皆様におかれましても相当なフラストレーションをお抱えのことと思います。
我々としてもかつて経験の無い事態であり、スタッフ一同慎重に協議いたしました結果、以下の対応とさせていただきたく存じます。

 

ご購入いただきました本シーズンのシーズンパスならびに前売り1日券につきましては、
次シーズンも有効とさせていただきます。(現時点では営業開始見込みが立たない状況ですが営業が開始できればもちろん本シーズンも御利用いただけます)
詳しくは公式ホームページの「最新の話題とお知らせ」をご覧ください。
以下が本件判断に至った経緯です。

 

①ホームページにおいて毎日情報を更新しておりますが、現在のゲレンデは「積雪ほぼゼロ」の状況です。
②週間予報では今週火曜日と金曜以降に雪マークも出ていますが、「時々雪」程度であり大雪予報とはなっていません。
※この状況から、1月中に営業できる可能性は極めて低いと考えております。

 

③1月24日に気象庁から発表された3ヶ月予報において、2月については
1)天候:平年に比べ曇りや雪または雨の日が少ないと思われる
2)気温:北・東・西日本で高い確率50%
3)降水量:北・東日本日本海側で平年並または少ない確率40%
と記されています。
もちろん予報は予報、これまで当たらなかったことも修正されたこともありますが、根拠のあるプロの予報をまるっきり疑ってかかることはできません。
※この状況は、営業方針・経営方針にも関わる事態でもあります。
ここ数年悪い気象条件が続いたため、感覚的には「そろそろまともな、もしかしたら大雪のシーズンになるか」と期待もしていたのですが・・・
2016シーズン、2017シーズンの2年続いた降雪遅れの後、2018シーズンは降りすぎ、昨2019シーズンは降らなさすぎ、と、大きなハンデを蓄積してしまっての仕切りなおしの2020シーズンのはずでした。
いくつもの課題に挑みながらギリギリの状態で準備を行ってまいりましたが、12月にもなかなか雪が降らず、年末前には「早くて年始の休暇終了ごろに一部営業可能となるかも」と覚悟しなければならなくなり、その後も降雪状況が一向に好転しない日々が続くこととなりました。
何度も何度も計画を変更し、対応作業に追われ、毎朝毎朝夜が明けたゲレンデの景色にがっかりし・・・

当初クリスマス前には営業開始という前提の計画が駄目になり、年末年始延々デスクワークで年始休暇後に営業開始した場合の修正計画に変更、その後これも意味を為さなくなり、毎週のようにシミュレーションやデータ分析にてどうやってカバーできるかなどに悩み挑み続けていました。
しかし、大寒を過ぎ本来ならば最も雪が多い時期に無雪状態で突入。

 

どのスキー場でも同じ悩みを抱えていることと思いますが、採算がとれるか、体力は持つのか、お客様はまだ動いていただけるのか、といったことを慎重に考えなければならなくなっています。雇用や仕入れなどへの影響も多大です。
様々な選択肢をひとつひとつ真剣に考えなければなりませんし、場合によっては「ある時期までこの状況が続けば今シーズンの営業をあきらめる」ことや、「最低限の縮小営業」などもその選択肢のひとつとなってしまいます。

 

など、明るい雪景色の無い冬はついつい暗いことに悩んでしまいますが・・・

 

諸作業にデータをひも解いている中で「ん?」と感じたことがありました。
地球温暖化問題は確かに大きな問題ですが、個人的にはこの気象変動は温暖化というより「良くも悪くも異常が多い」昨今の状況だと思ってきました。
気象庁のデータは素晴らしく、全国の観測地点での膨大な過去データが公表されています。
この地域では山ではなく中心街の「下関」での観測データですが、これをグラフ化してみると以下のようになります。
年ごとの冬季間降雪量の累積数値と、最も積もった日の積雪量のグラフです。

Shimosekisekisetsu

 

どんどん右肩下がりに雪が減っているわけではなく、大きな波があることがわかります。
極端に雪が少なかったのが1993年と14年後の2007年、そしてそれから13年後の今年2020年。なんとなく周期に見えますし、もっといえば大きなM字の繰り返しにも見えます。
あくまでもオカルトチックな話ですが・・・。この谷を越えるとしばらく降るんじゃ無いですか!?

 

ただ、今日現在の下関での累積降雪量(2019年11月1日-2020年1月26日)は29cm。

平年値の286cmに比してたったの10%・・・・・・ショックです。

カテゴリースキー場総合
  1. ヨウヘイ ヨウヘイ

    千葉県在住ですが毎日ゲレンデの画像をチェックさせていただいています。例年に無い状況とのことでスタッフの皆様のご心労も大きいかとお察し致します。2月末に二歳の子供のスキー場デビューでお邪魔させていただく予定にしておりますのでなんとかそろそろドカ雪を…と期待しております。今年は谷間の年かも知れませんが頑張ってください!!

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