2022年10月7日、千葉ロッテマリーンズの新監督に、吉井理人さんが就任することが決定しました。
吉井理人さんは、野村克也さんの教え子であることで有名。
また、吉井さんご自身の教え子達も数々の成功を収めています。
この記事では、そんな野村克也さんとのエピソードや、教え子達を大特集しています。
吉井理人は野村克也の教え子
1983年にドラフト2位で近鉄バファローズに入団した、吉井さん。
1995年にトレードで、ヤクルトスワローズへと移籍します。
そして、当時のヤクルトの指揮を執っていたのが野村監督でした。
ヤクルト在籍は3年間、その間の吉井さんと野村監督のエピソードをお届けします。
野村監督が見抜いていた吉井投手の可能性
プロ入り後は、近鉄バファローズに所属。
同球団在籍の11年間の中、クローザーの経験を経て、再び先発投手に復帰した吉井さん。
ところが、思うような成績が残せていない中にも関わらず、野村監督は吉井さんのポテンシャルを確信していました。
そして、トレードという形で、1995年にヤクルトスワローズへの移籍が実現。
移籍の際の吉井さんのコメントが有名です。
「これで、すっきりしました。
1度、たくさんの観客の中で投げたいと思っていましたから。
野村監督は投手の指導に定評があるとお聞きしてるので、楽しみです。
学ぶことも、たくさんあるでしょうから」
吉井投手に影響を与えた野村監督の野球論
野村監督のID野球を学んだ、吉井さん。
先発投手として、見事に返り咲きます。
なんと、ヤクルトに在籍した1995~1997年の3年間はすべて二桁勝利をマーク。
1997年には、自身最多の13勝を挙げて日本一に貢献しています。
また、現役時代は「激情型」と言われるほど、気性がとても荒かった吉井さん。
こんなエピソードがあるほどです。
✔ 近鉄時代、降板を告げられた際に持っていたボールを蹴飛ばした
✔ メジャー時代、先発からリリーフ降格を告げられた際にヘルメットを叩き割った
ヤクルト時代も、感情を露わにすることがありました。
しかしながら、そんな吉井さんの性格も見抜いた上で、本人がストレスフリーでプレーできるように配慮していた野村監督。
そのマネージメント能力にも感服です。
吉井理人の教え子達
吉井さんは、2007年に現役を引退。
その後、野球解説者のキャリアを挟みながら、下記3チームのピッチングコーチに就任。
✔ 北海道日本ハムファイターズ
✔ 福岡ソフトバンクホークス
✔ 千葉ロッテマリーンズ
そして、数々の投手を育ててきました。
その主な投手がこちら。
ダルビッシュ有
2005~2011年まで、北海道日本ハムファイターズ。
メジャーリーグの複数球団を経て、現在はサンディエゴ・パドレスに所属しています。
吉井さんは、2022年8月のラジオ番組に出演した際に下記のように振り返っています。
「ダルビッシュは体も大きいですし、いろんなことを自分でできるっていうのもあるんですけど、
彼は自分の身体の動きがどう動いてるかを、しっかり頭の中でイメージができる人。
だから、モノマネも上手し、左で投げてもちゃんと投げられる。
空間を把握する能力がズバ抜けてます」
大谷翔平
2013~2017年まで、北海道日本ハムファイターズ。
2018年より、ロサンゼルス・エンゼルスに所属しています。
前述の番組にて、吉井さんのコメントです。
「体が大きいのに、どんくささをまったく感じない。
あの身のこなしが特徴で、打者でもすごいし、まさに天才。
体もすごいですけど、打つ技術もすごいし、打撃を見てたら美しい。
でも、ピッチングを見ていたら、ホッとする。
大谷もやっぱり人間か、って。
投球フォームは好き嫌いありますけど、あまり美しくはないですよね。
でも、ピッチングも年々と上手くなってるのでこの先、どうなるか楽しみ。
あのスライダーは、どうやって投げてるか教えてもらいたいですね」
佐々木朗希
2020年より、千葉ロッテマリーンズに所属しています。
2022年4月10日には、オリックス・バファローズとの試合で、史上16人目の完全試合を達成しています。
同じく、吉井さんのコメントです。
「(1年目のキャンプから)すごかったです。
1年目は全然投げてないんですけど、1年目からデビューできると僕は初めて見たときに思っていた。
高卒であの体じゃないですか。
ひょろっとした体じゃないですか。
でも、衝撃は野茂を見た時よりも朗希の方が大きかったです」
この3投手を振り返るだけでも、吉井さんのコーチとしての才能も再確認させられますね。
また、その吉井さんの超一流コーチング。
ビジネスにも役立つノウハウを惜しみなく本にされています。
是非ご覧ください。
まとめ
パ・リーグ5位に終わった、千葉ロッテマリーンズの2022年シーズン成績。
吉井理人新監督のもと、チーム再建が期待されます。
2023年は、投手を中心に飛躍の1年となりそうですね!