2023年1月9日、大阪の淀川河口付近に迷い込んだクジラ。
淀川とかけて、『淀ちゃん』のネーミングで愛されました。
しかしながら、2023年1月13日に息絶えていることが判明。
公式Twitterアカウント
今後、腐敗が進むことで体内にガスが溜まって爆発の可能性もあるとのこと。
そのため、早急に、このクジラ『淀ちゃん』の処理が必要。
それに際し、ネットでは、映画『大怪獣のあとしまつ』と内容が一致していると注目が集まっています。
この記事では、爆発の可能性と、映画『大怪獣のあとしまつ』との一致内容について大特集しています。
大阪淀川のクジラ『淀ちゃん』が爆発する可能性
にわかには信じがたい、この「爆発する」というパワーワード。
本当かどうかを、水産省のホームページで調べてみました。
平成24年5月10日に『鯨類座礁対処マニュアル(平成24年度改訂版)』が配布されています。
これは、鯨類の座礁の増加を受けてつくられたもの。
その中で、水産省の公式見解を発見しました。
③漁網の上に下ろした鯨体のガス抜き(図 VI-7)
引用:水産省|鯨類座礁対処マニュアル(平成 24 年度改訂版)
鯨は死亡してからの腐食の進行が早く、腐食が進むと体内にガスが溜まるた
め、海底沈下の際の浮力が大きくなり、沈下しにくくなる。
分厚い脂肪の層で覆われている、クジラの身体。
通常は体温を保持するために役立つ、この脂肪層。
しかしながら、これにより、逆にいつまでも体温が放出されない。
そのため、腐敗の進行が早く、体内にガスが溜まりやすいのですね。
確かに、このガスによって爆発に至る可能性はかなり高そうです。
映画『大怪獣のあとしまつ』と内容が一致
2022年2月4日に公開された映画、『大海獣のあとしまつ』。
映画の内容はこちら。
✔ 巨大怪獣を倒した、その後に着目したストーリー
✔ 倒された怪獣の処理を巡って巻き起こる、空想特撮エンターテインメント
怪獣の処理に際し、国を挙げて右往左往するその様子。
それが、コミカルに描かれた映画。
この河川に横たわる怪獣にも、ガス爆発の危機が描かれています。
つまり、内容が一致しているのこちら。
✔ クジラも怪獣も河川上(河口付近)に存在
✔ ガス爆発の危険性
もちろん、一致しているとはいえ、映画『大怪獣のあとしまつ』はフィクションの世界。
そして、クジラは怪獣ではありません。
しかしながら、気になるクジラの淀ちゃんの動向です。
沖合に沈める方針が決定
2023年1月17日、大阪市の松井一郎市長が会見。
沖合に沈める方針で調整していることが判明しました。
松井市長いわく、「海に返してあげたい」とのこと。
近日中には、実施される予定。
いずれにしても、より良い最適解を探り、無事に解決することを願いたいものですね。